梅の季節。花に近寄りたくて、回り道してしまう。
所用の帰り、道のいつもと反対側をあるいてみると、梅の下には石碑がある。
近所なのに、ここで立ち止まるのは初めて。
また、しばらく歩くとアフタヌーンティーの看板がある。
ここのティールームは素敵だけど、食事しないと入れなかったはず。
お茶できるなら、寄らなくちゃ!
アフタヌーンティーを楽しんだ後、
入店時に中庭もぜひ御覧くださいと案内されたのを思い出した。
何年か前に食事に来た時以来、久しぶりに中庭に足を踏み入れてみた。
梅が咲いている! めじろが花から花へ飛び回る。
木がとても古い。丹精されている。
木の下の流れには、錦鯉。
すっきりと上品で美しい。同じ錦鯉でも、他と随分違う。
全てに手が行き届いていて、
なんだか、庭師さんの息遣いを感じる。
前にもみたはずなのに、
すっかり古木のたくさんある庭に魅了されてしまった。
満喫して、お店を後にすると、気になるのは先程の石碑。
戻って、再度よく読んでみると、明治・大正時代に活躍された造園家の屋敷跡でした。
この辺りの庭園に老樹名木が残されているのに、合点が行く。
初めてこんなにも日本庭園を面白く味わえてことが、
新鮮な喜びだった。
足の向くままの寄り道は、
思いがけないプレゼントをしてくれる。
何か見えない存在の導きを感じる時。
時には、自由な時間を空けておくべし!
自分の考えとスケジュールがぱんぱんでは、
受け取り損ねてしまうかも。
今回も、素敵な寄り道。造園家魂に感謝が湧きました。