和服姿で集えるイベント、増えるといいなと願っていましたが、
気がついてみれば、素晴らしいプロデューサーが現れ、いつの間にか回も重ねていました。
身体感覚講座の松田恵美子先生と
日本の伝統的な型の世界を継承する和の専門家のコラボレーション講座です。
先日は、新進の華道家 辻雄貴さんを迎え素敵な講座を開催してくださいました。
講座当日、銀の鈴の前に小型トラックが到着。
活き活きした枝や草花が降ろされると、気持ちが浮き立ちます。
押し板を敷いて、それぞれの場所に座る。
まず、一番生けたい花材を選び、軸を立てる。
次に、それを引き立てる花材を選び、空間を作る。
さらに、主役を引き立てる花材を選ぶ。
鋏の使いからなど、ちょっとしたコツを教えてもらって、スタート。
特に型は教わらず、それぞれが自由に生ける。
出来上がった作品は、生けた人のエッセンスを表現した一つの生命体のよう。
どれも、存在感があり、個性豊かで、眺めるのが本当に楽しい。
辻さんの講評と手直しで、その人らしさは失わないのに、ガラッと空間が変わる。
このマジカルな時間が、これまた楽しい。
講座が進むにつれ、柔らかく、自然と溶け合う雰囲気の中にいると、
辻さんが、平安時代の貴族のように見えてきました。蹴鞠の装束がお似合いになりそう。
これからも、日本文化の発信者として、ますます活躍されていくことでしょう。
拝見した作品も、森の妖精の王のようでした。
松田恵美子先生の伝える身体感覚と
素晴らしい才能を持つ華道家の辻雄貴さん。
たくさんの写真を撮影してくださったカメラマンの米田さん。
個性豊かで、美しい本質を表現してくださった参加の皆さん。
花材を調達してくださった山師やスタッフの皆さん。
色とりどりのお花も着物も眼福でした。
空間を作る上で、大きな役割を果たした押し板は、
この講座の企画者、橋本由恵さんの宮大工である旦那様が調達してくださいました。
本当に、贅沢な講座。感謝でいっぱいです。
身体感覚講座 和の型シリーズ。今後も楽しみです。