いつかポピ族に会ってみたいな。
漠然と考えていたことが、ある日現実になりました。
平和を祈る民ホピの精霊人形「カチーナ」のお店に足を踏み入れたことから。
ここを経営するオフィスTENさんは、ホピ族と30年来の親交があり、
この夏もアリゾナ州のホピツアー参加者を募集していたのです。
現地に行ってみて、コロンブスが発見する以前のアメリカ大陸のこと、
ネイティブアメリカンの文化や歴史について、
何も知らなかったと、改めて思いました。
数百部族、数十万のネイティブ・アメリカンが暮らしていたそうです。
そんなに多くの部族があるとは全く知りませんでしたが、
そのうちの 今を生きるズニ族、ポピ族の方々のお宅を訪問して、
食事をご馳走になったり、儀式を見せていただいたり、お話できたことは、
貴重な体験となりました。
居留地は写真もスケッチも禁止なのですが、
北アリゾナ博物館で行われていたポピショーでは、写真も撮ることが出来ました。
皆さん、普段はこのような儀式用の衣装ではなく、
スポーツブランドやジーンズなど普通の服装。
アートが生活に根付いているので、センスも素敵な方が多かったです。
ホピショーでのスナップ
ブルーコーンの粉で作ったスナックを 編み込みが可愛い
最初に訪ねたズニ族のお宅では、フライドチキンとサラダなどをご馳走になりました。
トイレもお借りしましたが、ここでは水がとても高価だそうです。
予定になかった雨乞いの儀式を見学することが出来ました。
精霊カチーナとなった男性が数十人、村の中心のプラザの中庭で踊ります。
建物は屋根の上に上がれる作りとなっていて、
ズニの皆さんと一緒に見学。日差しが強いので、
お祖母様達は、佳境に入った頃、遅れて見学に見えましたが、
子供達が手を取ったり、椅子を用意したりして、
尊敬と愛情をたっぷり示していたことが印象的でした。
建物と同じ材質の土で作ったカマクラのような釜で
伝統的なパンを焼くところも見せていただきました。
ヒバの枝を束ねて簡単な箒を作り、水も使って
釜の中を丹念に綺麗にし、温度を冷ます作業だけでも、
手間のかかる作業。
面倒臭がり屋さんにはとても無理そうです。
素朴な味わいのあるパンは翌日朝食にいただきました。
あの釜で焼かれたと思うだけで、ありがたい。
パンを焼いていたお宅でお会いしたのは、
海軍にいた時には、沖縄にも行ったというおじさん、
座って寛ぐお爺さん、パン焼きに忙しい女性二人、
後から帰ってきた赤ちゃんのママ、
私たちのつけていたアクセサリーに興味津々なチビちゃん。
(将来はジュエリーデザイナーかも。ここでは伝統的な職業です。)
近くのお家で、食事を用意してくれた女性二人も合流。
親戚、家族と結びつきの強い暮らしがうかがえます。
村で唯一のスーパーマーケットを見ると、
食料品は他と同じような品揃えでしたが、
インディアンジュエリーの材料なども売っていたのが特有でした。
村の大事な産業なんですね。
私は、シングルなのに、トリプルサイズはあるミントチョコアイスを注文。
楽しんでねと、ズニの皆さん、気さくに優しく声をかけてくれます。
強い日差しに焼かれながらも、充実のズニ訪問でした。
夜までにホピの居留地にある宿泊施設ホピカルチャーセンターへと向かいます。
続きは、またこの次に。
ギャラップの街のホテルで見つけたズニ族のペンダント サンフェイス