ダライラマ14世が、世界中で行っている カーラチャクラ灌頂。
今年の7月にラダックで33回目が開催されました。
念願かなっての参加です。
身体とエネルギー体が融合する(インライトメント)するための
イニシエーション。
ダライラマ法王より授けられます。
「このカーラチャクラのイニシエーションを受けたものは、
完全に目覚めたものではなかったとしても、
この儀礼を通じてシャンバラとの関係が生まれ、
未来にシャンバラが私達の世界と交流する時に、
ある種の効果を生むことになるのです。」
(ダライラマ14世著 『Bodhgaya Interview』より)
許可を受け、種を蒔いて頂いたことになります。
あとは、本人の努力です。
登録した大人だけの人数でも10万人を越える参加者が、
一週間以上も炎天下で教えや灌頂を受けました。
この広い会場が人でいっぱいに! バスも屋根まで満員!
会場で配られたテキスト
朝7時頃、会場へ歩いて来られたダライラマ法王
昼間はカーラチャクラ会場で過ごし、夜は宿で勉強会です。
先生は、ラダック随一の学者。
今回のカーラチャクラ灌頂会場で、
ダライラマ法王のチベット語をラダック語に通訳するという大役も勤められたロブザン先生。
ロブザン先生の勉強会は、七晩にも渡りました。
声を聞いているだけでも、素晴らしさが伝わってきて、感激でした。
会場のスクリーンに映るロブザン先生
疲労のあまり眠気を追い払えない夜もあった勉強会。
最終日には、「皆さんは本当にインバワーメントということがわかっているのか?」
と心配されるロブザン先生。
勉強不足ですが、またとない好機を与えていただいたことは解っています。
インライトメントへのショートカット。
ロブザン先生との出会いで、
自分の中にあった遠い記憶にも再会できたような気がします。
意識の連続体・・・
背筋を伸ばし目を輝かせて勉強していた私が、
魂の一部にいたんだなぁ〜
カーラチャクラの勉強には、宿題が一杯ですが、
せっかくの機会。
これから学ばなくては。
灌頂は、スタートラインでした。
ダライラマ法王に、握手していただける機会もありました。
拝謁した後、心が開きました。
宿に帰ると中東、ガザの爆撃のニュースが流れていて、
涙が溢れてきました。
心が開いていたので、止められませんでした。
昨年のパレスチナ、イスラエルへの旅は、
世界平和への祈りを込めた
カーラチャクラ灌頂にも繋がっていました。
その朝のお茶の時間、私の隣は、
宿に泊まっていた唯一の白人女性。
なんとイスラエルの方でした。
「戦争が始まったの知ってる?」
彼女の瞳は悲しげでした。
平和への祈りは共通です。
カーラチャクラ会場の脇を流れるインダス川