スペース銀の鈴に、奇跡の杉の床パネルを敷いてもうすぐ一年になろうとする春、
愛工房開発者の伊藤社長から宿題が出ました。
「鈴木さん、そろそろ一年になるから感想を書いて送ってね」
伊藤社長は雑誌『世論時報』に
「経済」「効率」優先から「命」優先の選択へ
というテーマで、毎月連載記事を寄稿されており、
そのための資料としてとのことでした。
今月発売の世論時報9月号に、
オフィス銀の鈴について書かれた記事を載せていただきましたので、
雑誌を手に取る機会がありましたら、読んでみてください。
オフィス銀の鈴にも寄贈いただきましたので、
ライフストア鈴丸内の本棚にも並んでいます。
私は一回きりの宿題を終えて、ほっとしましたが、
80歳から連載を始めた伊藤社長が、
新しい仕事に費やす時間や労力を思うと
本当に頭が下がります。
以下は、私が伊藤社長に提出した宿題です。
「もう戻れない!」 鈴木洋子 多目的スペース オフィス銀の鈴
新橋にある多目的スペース オフィス銀の鈴に、奇跡の杉のパネルがやって来たのは、2021年5月1日のこと。9階建オフィスビルの6階にある85㎡の部屋は、ヨーガクラスやヒーリングコンサート、講演会、ワークショップなどが開催されるスペースです。
杉板のパネルを敷き詰めると、都会の真ん中とは思えない、爽やかな空気の流れる場所となりました。低温木材乾燥機愛工房で乾燥された杉は、酵素が活きています。体温を奪わない床は優しく体に馴染み、杉の香りが深い呼吸を誘います。
様々なイベント、講座、ボディーワークの心身への効果がバージョンアップ。参加の皆様にも、講師の先生方にも大好評です。この心地良さ!以前のタイルカーペットには、もう戻れません。
この部屋をお貸しするために開錠するのは私の仕事ですが、鍵を開け、杉の香りを吸い込む度、心に「ありがとう」という言葉が自然に浮かぶのです。一年以上経っても毎回・・・
伊藤好則さんと初めて電話でお話ししたのは、噂に聞く奇跡の杉の乾燥機愛工房の見学させていただくお願いをするためでした。伊藤さんの明るい声を聴いた途端、「奇跡の杉ってどんなものか触れてみたい」というボンヤリした望みが、「奇跡の杉がオフィス銀の鈴にやってくるのは必然。私の判断する事ではなく、もう決まっている事。」という認識に変わりました。が、そんな直感は口にする事なく、常識的に一週間後の見学が決まりました。人との出会いは不思議です。想像もしなかった道が開け、素晴らしいことが実現するのですから。
心にGOサインは出ていても、見積もりやスケジュール、施工のあれこれと現実的な問題が予想されましたが、すべき事をするときには、天が味方してくれるのでしょうか。全ての問題を融通を効かせてクリアしてくれる信頼できる施工業者のOさんがいました!この方にお願いすれば話が早い。伊藤さんの著書も読んでおいてくださり、見学に同行してくださることになりました。
いよいよ板橋にある杉の4階建ビルを訪問。伊藤さんにお会いできました。ご本人に伺うお話は、目が醒めるようなパワーがあり、初めて聞く住環境のこと、伊藤さんのされてきたこと、杉の素晴らしさなどに感銘を受けました。杉のビル内部の居心地の良さも充分に体験させていただきました。
それから1ヶ月、超特急で準備が整い、施工の日を迎えました。杉パネルの搬入と工事終了後には、伊藤さんにもお立ち合いいただきました。一際黒い、杉のエッセンスたっぶりの長い材を見切りに用意してくださったのに、深いお心遣いを感じます。オフィス銀の鈴の6階「スペース銀の鈴」は、ここから、命と幸せ優先の心地良い空間に変容したのです。
以来、奇跡の杉の床となったスペース銀の鈴では、映画の自主上映会を皮切りに、様々なイベントが開催されていますが、特筆すべきは、伊藤好則さん自ら登壇された2021年11月28日の座談会です。
「命と幸せ優先の経済へ 座談会」奇跡の杉・愛工房 伊藤好則 ✖️ 奇跡のスーパー・まるおか 丸岡 守
都内近県のみならず、愛媛、青森、宮城、愛知、静岡、群馬、茨城などから、熱心な参加者にお集まりいただき、素晴らしくパワフルな場となりました。命にとって良いもの、本物を追求する経営をブレる事なく続けて来られたお二人の言葉は、智慧と経験に裏付けされており、力強く伝わりました。食べる人、建てる人、つまりは消費者が主役。気づき、勉強して、より命にとって良い選択をすることが世界を変えていく。素晴らしいメッセージでした。
スペース銀の鈴のイベントに訪れる皆さんは、奇跡の杉に興味津々。定期的に希望者を募って、低温乾燥機「愛工房」の内部に杉の木と一緒に入る杉浴を体験しに、板橋にある伊藤さんのアイ・ケイ・ケイ株式会社を訪れています。愛工房内部は定員15名。開発者自ら、一緒に杉浴で汗を流してくださいます。真ん中には1メートル位の高さまで、杉の板が積まれて乾燥されており、その周りに各自、椅子を並べて座ります。まずは、見学者の洞察力、直感や思い込みが試される伊藤さんのお話で始まり、水を飲みながら、どんどん汗を出します。汗は塩辛くなく、後でシャワーを浴びなくても大丈夫なほどあっさりしています。身体中の水分が入れ替わったような気持ちになった頃に外に出ると、みんなピカピカ。暫し脱力です。愛工房の姉妹品で、食品乾燥機である「Bee工房」で乾燥させたドライフルーツをご馳走になったり、杉製品の買い物をしたり、杉ビルの居心地の良さも手伝って、毎度ついつい長居してしまいます。スペース銀の鈴で奇跡の杉に触れた皆さんをお誘いして、伊藤さんの心に響くお話を聴き、最高のデトックスである杉浴ができる幸運!すっかり伊藤さんのご好意に甘えさせていただいています。これからもご縁のある方々をお連れしたいと思います。
杉浴の折には、椅子や机などの家具から、コースターや箸などの小物まで奇跡の杉で作られた製品に触れることができます。私が一目惚れしたのは、格子が美しい杉ベッドです。素敵だけど今使っているのがあるし・・・と心に秘めているうちに、実家の和室に布団を敷いて寝ていた母が、ベッドの方が楽かしらと言い出しました。そうとなったら、一押しは杉ベッドです。実家はアイ・ケイ・ケイ株式会社と同じ板橋区にあるので、購入が決まるとすぐに搬送して組み立てもしてくださいました。かくて、実家にも杉の芳香が漂うようになり、快眠できると母も喜んでいます。そんな様子を見て、ますます杉ベッドはいいなと思うようになりましたが、今使っているのがあるし・・・とさらに心に秘めて一年ほど経ち、閃きました。居間でソファーとして使えば良いのじゃない?そして、仕事場、実家に続き、自分のプライベートスペースにも奇跡の杉がやってきました。組み立ては、私でも15分でできるほど簡単で、伝統的な智慧が生かされた作りに感動しました。杉ベッドで休むとリラックスしながらも身体がスッと伸びる感覚。日々愛用しています。自分で使ってみて、やっぱり皆さんにも紹介したい一押しです。いつか機会が訪れたら・・・いえいえ、思いは叶う。善は急げ、でした。
伊藤さんと、今日も良い空気を生み出してくれている奇跡の杉に出会えたことに心から感謝しています。オフィス銀の鈴を訪れる皆様にも、心地良さを全身で感じていただき、癒しと気づきを提供し続けていけたらと思っております。人生60歳からが本番とのお言葉に励まされながら。